くすのき
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クスノキ科
臺灣に自生多く、本州南部。九州等にも生育する常緑喬木で、葉は革質で長柄を有する卵狀楕圓形乃至卵形、長さ2-3寸であって顕著な葉脈が3本あり、芳香を有す。5-6月に新しい枝に長梗のある圓錐花序を出し小花を着ける。萼は鐘形で6裂し2列に並ぶ。雄蕊12本が4列に並び、最内屑のものは暇雄蕊になって居る。果實は2分5厘位の殆ど球形の漿果で、12月頃暗紫色に熟す。この木の全株には揮発油を1%位含み、之を水蒸気蒸留して固まった部分から樟脳を作る。其の他ユーカリ油として販売せられて居るシネオールや幾種かの香料をも含んで居る。樟脳は世界の殆ど大部分を臺灣から生産し、醫薬としては強心剤とし重要な他、防虫剤、防臭剤とするが、其他セルロイドの主な原料である。
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