くず

トップページ高知県の観光植物図鑑薬用・毒物植物図鑑>くず

マメ科

本邦全土の原野に自生多き多年生藤本である。全株毛茸を密生す。葉は長柄を有し3枚の小葉から成り、その小葉は有柄廣卵形である。托葉は被針形、總狀花序を葉腋より生じ密に紫色花を着生する。萼は鐘形で4裂し、花冠は挺出して居る。花冠は一般荳科のものと同じである。8月に開花する。地下には著大なる根を有し大量の澱粉を含むので澱粉製造の原料とされた事もあり、その他漢方では最も重要な薬品として発汗解熱の目的に用いられ、又他の処方にも伍用されたものである。葛の澱粉は品質良好として古来薬用及び食用に用いられたが、高価なる為目下は葛澱粉として馬鈴薯澱粉の代用される事が多い。

くず

高知の河川へ戻る  高知県の観光へ戻る 
植物図鑑へ戻る 四国の観光へ戻る
牧野富太郎植物図鑑へ戻る