おほつづらふぢ

トップページ高知県の観光植物図鑑薬用・毒物植物図鑑>おほつづらふぢ

ツヅラフジ科

本州中部以南暖地の山野に自生してゐる落葉藤本である。長い柄を持った多角形又は廣楕圓形をし、屢々3-5淺裂し、表面に光沢のある葉を互生する。雌雄異株で圓錐花序に緑色の花を着ける。花は萼、花冠共に6枚で、雄花は雄蕊8-12本、雌花では暇雄蕊、心皮共に3個である。黑色の核果を生じ、核は扁半月形。漢薬ではこの根を輪切にしたものを漢防巳と言う。この中にはシノメニン以下数種類のアルカロイドが含まれて居る。漢方ではこの漢防巳を利尿薬としてリウマチスに用いるが、一方之からシノメニンを純粋に取り出したものも注射薬として筋肉関節リウマチス、神経痛、腰痛等の鎮痛剤として広く用いられて居る。

おほつづらふぢ

高知の河川へ戻る  高知県の観光へ戻る 
植物図鑑へ戻る 四国の観光へ戻る
牧野富太郎植物図鑑へ戻る