いぶきじやかうさう

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唇形科

本州中部の山岳に自生する葡匐性小灌木で高さ3-4寸、莖は細く長く地上に延びて居る。葉は短柄長楕圓形、或いは卵狀長楕圓形で鈍頭である。輪繖花序を枝端に頂生し、短い筒狀唇形淡紅紫色の花を開く。その萼の上唇は廣闊で3齒緣を有し、下唇は2裂して居り、花冠の上唇は扁平微凹頭、下唇は3淺裂。雄蕊4本中2本は長く挺出して居る。この植物及び之とよく似て居るイハジヤカウサウや、外國産で日本でも栽培されて居るタチジヤカウサウ等は何れも揮発油を含んで居るので芳香があるから香料の原料とし、或いはソースの様な食料にも加へ、又薬用としては鎮咳剤、防腐薬とされる。タチジヤカウサウは現在本邦では横浜附近及び愛知県で栽培して居る。

いぶきじやかうさう

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