きはだ

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ヘンルウダ科

北海道より九州、四国に及ぶ深山に自生する落葉高木で、葉は梢々厚い羽狀複葉であって、小葉が2-6對あって毛茸を多く帯びて居る。花は圓錐花序を頂生し帯黄色である。萼は5裂、花瓣は5、長披針形をなし、雄蕊5、子房5室、5-6月開花し、雌雄異株である。この木の皮を剥ぐと内側は鮮黄色をして居るので、黄柏又は黄蘖と言い、この色はベルベリンと言う黄色いアルカロイドを含む爲めで、これは黄連等にも含まれるものであるが、味は甚だ苦いので苦味健胃薬として各地で買薬原料として用いられて居る。尚キハダの他にオホバノキハダ、ヒロハノキハダ等のよく似た種類があるが、之等も同様に黄柏として混同使用されて居る様である。

きはだ

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