わうれん

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ウマノアシガタ科

本州中部以北北海道までの山地の半陰地に自生する多年草で、又場所によっては栽培せられて居る。葉は長い柄を有し単3出乃至3回5出の複葉、その小葉は卵形羽裂し缺刻狀鋭鋸齒緣をして居る。雌雄異株で總狀花序を出し早春白色の花を開く。この植物の地下莖は横走して黄色を呈して居る。薬用にはこの地下莖を集め火で小さい根を焼いた上よく磨いたものを黄連として用いる。薬用では産地によって丹波黄連、因幡黄連、伯耆黄連、加賀黄連等と言う。此中丹波黄連は畑地の上に箕の様なものをかけて栽培したもので播種後5-6年目位に採って居るが、又これは山林内の利用にも好適なものと考えられる。林地では播種後10年位後に採取される。この中にはベルベリン、パルマチン、コプチヂン、ワウレニン等のアルカロイドが含まれて居り、甚だ苦いもので苦味健胃薬として売薬の原料としての用途が甚だ多い。

わうれん

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