おほばこ

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オホバコ科

本邦全土の原野に自生する多年生草、葉は根生で長い葉柄を有し卵形、廣楕圓形、又は長楕圓形で大抵5本の明らかな葉脈を有する長さ4-5寸の単葉である。花莖は4寸位から1尺位迄で其上に穂狀花序に小さい花を着ける。花は萼と同長の小さな苞を有し、萼は綠色で4裂し、花冠は膜質黄色で筒狀であるが、やはり4裂して居る。雄蕊は4本であってこれは花瓣より長く花外に挺出して居る。子房及び花柱は1個で短毛を帶び、子房の中には種子5-6個を入れて居る。この全草を車前草、種子を車前子と言ひ、其中にアウクビンと言ふ成分を含む。漢方では利尿剤、鎮咳剤、止瀉剤とされたが、現今は専ら鎮咳剤としてその目的の種々の薬の製造原料として使はれて居る。尚我國には之に似たオホバコの仲間の植物が數種類あるが之等も混同して使はれて居る樣である。

おほばこ

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