くるまばつくばねさう
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山地に自生する多年生草本にして、地下に横走せる結節狀の地下莖を有し、之より莖を抽出すること一尺許り、莖頂に通常八個の淡綠色を呈する被針形葉を輪生し、七月頃葉間に高さ二三寸の一梗を抽き、淡綠色の一花を開く。花は被針形の大なる四辧と、其間より垂下せる絲狀の四辧を有し、長形の葯を有する八雄蕊と、四本の花柱を有する一雌蕊を有する。一種ツクバネサウと稱するものは、全形之より稍小く、莖頭に輪生する四葉あるを異りとす。
