のかんざう

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山林草叢の間などに自生する多年生草本にして、毎春地下莖より叢生する葉は、淡綠色にして其質柔かく、細長き劍狀をなして、多少彎曲する傾を有す。夏日葉間に花莖を抽くこと二尺許、黄褐色の花を總狀に排列す。花の構造は、一般のユリに等しけれども、オニユリの花に比して稍小く、又彼れの如く瓣片の反轉することなし。時に其重瓣花を見ることあり。之をヤブカンザウと稱す。觀賞用として培養せらるゝことあり。

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