すてこびる

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稀少なる野生の多年生草本にして、地下にラツキヤウに似て殆ど球形をなせる鱗莖を有し、晩秋之より葉を出す。其形亦ラツキヤウに似て長さ局餘に達し、背面に稜條を具ふ。此葉は盛夏に至りて枯れ、初秋花を生ず。花は梢ニラに似たるものにして、尺餘の稜條ある花軸を抽き、梢頭に五乃至七八本の花梗を繖形に分ち、六個の花蓋より成れる白色花を開く。其花蓋片はニラに比して、狹長尖鋭、時に梢淡紅紫色の暈紋を帶ぶることあり。子房は扁圓にして三條線を有し、桂頭僅に三裂す。其周圍に六本の雄蕊を存す。

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