アケビ

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(アケビ科)

山野に生えているつる性の灌木で、他の物に巻きつきながら昇ってゆく。葉は長い柄を具えた掌状複葉で、節に集まっている小葉は5個で小葉柄があり、広い卵形或は長い倒卵形で先がへこみ、長さ3〜5cm位、縁には鋸歯がない。雌雄同株で、4月の頃には新葉と同時に花軸を出して、多数の小さい雄花と、少数の大きい雌花とをつける。雄花は紅紫色で、3個のがく片が広い卵形をなし、花弁はなく、雄しべは6本である。雌花は紫褐色を呈し、直径2.5cm余で雌しべは5個集まっている。秋の頃果実ができ、長さ13〜14cm位の長い楕円形で暗紫色を帯び、熟すると一方が縦に裂開して、黒色の種子を含む白い果肉をあらわし、味が甘い。

アケビ

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